PICK UP

管理者候補育成研修


  対  象  者  管理者候補の中堅社員  
  基本時間  14時間  
  研修形態  基礎理論の講義、演習、フィードバック講義で構成。  
   演習形態は、割合が高い順に  ①グループ演習 ②個人演習 ③ロールプレイング
 

  ▮研修のねらい

管理者候補としての自覚を強化します。また、現在の役割(中堅社員としての役割)と将来の役割(管理者としての役割)を踏まえた ”姿勢強化” と ”能力強化” を図ります。

  • 組織の存続条件の確認を通して、将来担うことになる管理者の役割(チームマネジメント)を理解します。そのうえで、現在取るべき行動や強化すべき能力を確認します。
  • 実務の現場のリーダーに見合う仕事の姿勢を身に付けます。リーダーとして求められる責任性、協調性、積極性のあり方を理解します。また、管理者との連携を円滑にするための留意点を理解します。これらを通じて、行動姿勢の強化を図ります。
  • より良い現場づくりに向け、効率化推進やリスクマネジメントの実践力を強化します。また、問題解決のフローやマネジメントサイクルの回し方を理解します。
  • 傾聴することの効果などを確認し、コミュニケーションを図るうえでの留意点を理解します。また、意欲的・継続的な行動を引き出すための効果的な動機付けを身に付けます。
  • 部下・後輩の育成に向け、指導力を強化します。育成ニーズの設定や指導方法の策定の仕方を確認します。そのうえで、効果を生み出すティーチングの仕方・コーチングスキルの活用の仕方を習得します。

研修プログラム

  14時間コース  
  1.オリエンテーション

 

2.管理者の役割 ~管理者候補としての自覚

(1)組織の存続条件

(2)マネジメントの目的

(3)ミドルマネージャーのマネジメントの重要性

(4)現在取るべき行動・強化すべき能力

 

3.リーダーに求められる仕事の姿勢

(1)仕事の成果を生み出す要因

(2)責任性の望ましい水準と発揮のポイント

(3)協調性の望ましい水準と発揮のポイント

(4)積極性の発揮に向けて求められること

(5)我々が目指すべきリーダー像

(6)与件の中で役割を果たす

 

4.ミスの防止とリスクマネジメント

(1)ミス防止に求められる意識

(2)仕組みを攻めるを徹底する

(3)リスクマネジメントの推進

  ①注意するで終わらせない

  ②リスクに敏感になる

  ③絶対評価をする

  ④人と仕組みへのアプローチ

 

5.効率化の推進と改善の発想力強化

(1)効率化推進に求められる意識

(2)効率化の着眼点

(3)改善策策定に向けた発想転換

(4)改善の発想トレーニング

(5)人と仕組みへのアプローチ

6.問題解決フロー

(1)問題を見出す視点

(2)問題解決策定の流れ

(3)マネジメントサイクルを回す

 

7.コミュニケーション力の強化

(1)コミュニケーションを成立させる

(2)傾聴の効果

(3)コミュニケーション成立の注意点

(4)話を聴く態度を整える

(5)効果的な動機付け

  ①達成行動に対する意欲を引き出す

  ②より良い結果評価を与える

  ③効果的な改善点の指摘

 

8.効果的な指導の実践

(1)OJTの基本

  ①育成ニーズの設定

  ②指導方法策定のポイント

(2)ティーチングの実践

  ①改善点をわかりやすく伝える

  ②改善点と良い点を伝える

  ③根拠を示す

  ④相手の意見をしっかりと聴く

  ⑤ティーチングの基本プロセス

(3)コーチングスキルの活用

  ①コーチングの効果

  ②日常的な指導における留意点

  ③指導におけるコーチングの基本プロセス

  ④ワンポイントでの活用

  ⑤問題意識を醸成する

 

演 習 の 一 部 紹 介

管理者の役割(マネジメント)を確認する演習

ケースに登場する管理者の評価を通じて、管理者の役割・マネジメントの定義や目的を理解します。

演習(佐藤グループリーダーの仕事ぶり)一部のみ掲載 ※こちらの無断使用はお断りいたします。

10ヵ月前、佐藤は機構改革(課・係制を廃止し、グループ制を導入)に伴い発足した ”特殊輸送部・建設資材輸送グループ” のGL(グループリーダー)になった。

~中略

佐藤は建設資材輸送事業の立ち上げからいる生え抜きで、知識面・技術面は高いレベルにあり、建設資材輸送係の中核的存在であった。

~中略

佐藤はGLになってから時間に追われるようになった。在庫確認や荷物の積み込みの立ち合いなどは部下に任せることにしたものの、高い知識や技能が要求される据え付け・施工の監督は、これまでどおり担当している。そこに業務連絡、書類のチェック、仕事の割当表作成、職場改善計画の策定など、前任の課長から引き継いだGLとしての仕事が加わった。書類のチェックや割当表作成は1日の業務が終わった後に、残業で対応している状況だった。職場改善計画の策定については手付かずの状態が続いている。

~中略

仕事には高い知識や技能を要するものが多く、仕事の負担は佐藤を含めた一部のベテランに偏る傾向にあった。上司である特殊輸送部の部長から「佐藤GLの負担が大きいようだから、部下にもう少し仕事を振ったらどうかね」と言われたこともあった。それに対して佐藤は「大丈夫です。対応できます。それに、自分でやった方が、結果的に楽ですし・・・」と答えていた。

タイトな状況ではあるが、佐藤と一部のベテランの頑張りで、今のところ納期の遅れなどは発生していない。

 

【設問】佐藤GLの仕事ぶりを評価してください。

リスクを捉えるポイントを確認する演習

問題事例に基づいて、リスクを正しく捉えるためのポイントを考えます。

演習(食品スーパー)一部のみ掲載 ※こちらの無断使用はお断りいたします。

A社が出店している食品スーパー全店が、閉店となった。

きっかけは、その店で総菜を購入した消費者が、食中毒を起こしたことである。感染源は特定できていないが、調査を進める中で、店舗のずさんな衛生管理が明るみになった。

これまでの消費者の苦情や市の調査で「トングが色々な総菜で使いまわしになっている」「調理担当者が手袋をしたままレジを打っている」などの実態が判明した。

~中略

ただ、ルールは守られていなかったと判断された。調理器具の消毒用の塩素の使用期限が、平成24年のものだった。

 

【設問】ルールを守られていない現状を改善するにまで至らなかった理由を推察してください。

協調性のあり方を確認する演習

演習を通じて、協調性の定義や発揮のポイントを理解します。

演習(パンフレットの訂正作業) ※こちらの無断使用はお断りいたします。

業務部に属している松田さん(入社10年目の中堅クラス)の後輩に中山君(入社3年目)がいる。

ある日、松田さんが残業を終えて帰ろうとしたところ、中山君が一人で作業していた。松田さんが「もう8時だけど、何をしているの」と中山君に尋ねると、「実は明日の発送予定のパンフレットに誤表記があったんです。それでシールを貼って訂正しているんです」と答えてきた。それは中山君が担当している製品パンフレットだった。

中山「先週納品されていたのですが、その時に、しっかり確認してなくて・・。5000部もあるんです」

松田「よしわかった手伝うよ。とにかく頑張ろう」

 

二人で作業を進めて朝になってしまった。結局3000部程度しか訂正できなかった。

出社してきた課長に現状を報告した。課長は ”本日の発送はできない” と判断し、顧客や宅配業者と調整した。発想は翌日に先送りとなった。

 

【設問】中山さんの協調性をどのように評価しますか。

ティーチングの実践力を強化する演習

わかりやすくティーチングするための実践力を強化します

演習(新人の対応) ※こちらの無断使用はお断りいたします。

水谷主任のもとに顧客企業B社の佐藤さん(購買担当者)から連絡が入った。

佐藤

 

水谷

佐藤

水谷

「本日、カタログと見本品が届きました。その中に、水谷主任からご提案いただいた製品以外のカタログと見本品も含まれておりまして・・・」

「えっ、そうですか・・・。すぐに確認します」

「いや、それで、そちらの方が割安なので、詳しく話を聞きたいと思いまして」

「わかりました。一度、こちらで確認してみます」

3日前、水谷主任は新人の多田さんに、水谷主任が提案している製品のカタログと見本品をB社に送るよう指示をしていた。水谷主任はすぐに多田さんに確認した。

多田さんは、「お客様の選択肢が増えた方が良いと思い、類似の製品を調べていたら別な製品が見つかりまして、それを含めて送ってしまいました。・・・まずかったでしょうか」と言ってきた。

その製品は、昨年で製造停止になっているものだった。

 

【設問】多田さんをティーチングで指導してください。

研修プログラム

PICK UP これまで作成したカスタマイズ研修の一部です。汎用性の高いものをご紹介いたします。是非、ご検討ください。


基本プログラム 改良を重ねた下記の基本プログラムをベースに、育成ニーズやご要望を満たすカスタマイズ研修を創り上げます。

 階層別研修プログラム


パンフレット(別画面で表示されます)

PDCA行動変革支援


研 修 実 施 要 領

お問合せから実施までの流れ、研修費用等については、こちらをご確認ください。

お 問 合 せ

お問合せ画面またはメールかお電話でお願いいたします。

メール info@jinzai-forest.jp

TEL   011-206-0135

まずはリモート(オンライン)でお話をさせていただくことも可能です。